「人的資本経営」と組織戦略

人は「コスト」ではなく「資本」です。 給料を上げても人が来ない時代。選ばれる企業になるための、人への投資と開示戦略。

講座の背景と目的

「人的資本経営」という言葉を、上場企業だけの流行り言葉だと思っていませんか? 人口減少が進む日本において、中小企業こそこの視点が不可欠です。なぜなら、人材を「管理コスト」と捉えて削減しようとする企業からは人が離れ、人材を「価値を生む資本(資産)」と捉えて投資する企業に人が集まる時代になったからです。

本講座では、社員のエンゲージメント(活力)を高め、それを対外的にアピール(開示)することで、採用力を劇的に向上させ、持続的な成長を実現する組織を作ります。

本講座の3つの特徴

1. 【経営戦略との連動】「As is – To be」ギャップの解消

人的資本経営の核心は、経営戦略と人材戦略の連動です。「3年後に売上を2倍にする(経営戦略)」なら、「それを実現するのはどんな人材か?(人材戦略)」を定義しなければなりません。現状(As is)と理想(To be)のギャップを埋めるためのロジックモデルを作成し、ズレのない採用・育成計画を立案します。

2. 【中小企業版】現場で使える「人への投資」

「リスキリング(学び直し)支援」「健康経営」「心理的安全性の確保」など、中小企業の現場ですぐに取り組め、かつ社員満足度に直結する投資の実践論を展開します。

3. 【採用力直結】「見えない価値」を可視化する

「うちはアピールできる数字がない」と諦めていませんか? 女性管理職比率、有給取得率、研修時間、エンゲージメントスコアなど、自社の隠れた強みとなる指標(KPI)を発掘します。これらを数値化・ストーリー化して求職者に伝えることで、「働きがいのある会社」としてのブランド力を高めます。

受講後の成果(学習目標)

  • 意識変革: 「人件費は削減すべきコスト」から「リターンを生む投資」へと、経営者のマインドセットが切り替わる。
  • 指標設定: 自社の強みや課題を表す独自の人材KPI(定着率、研修投資額など)を設定し、モニタリングできる。
  • 採用強化: 採用サイトや会社説明会で、自社の「人への想い」を論理的かつ数値的に語れるようになり、共感する人材が集まる。

開催概要

  • 対象者:
    • 経営者、人事担当役員
    • 「給料を上げても人が来ない・辞める」と悩む経営者
    • SDGs経営やESG経営に取り組みたい企業
    • 採用サイトや会社案内で何をアピールすべきか迷っている方
  • 学習時間: 4時間 ~ 6時間(半日~1日コース)
  • 参考価格:
    • 受講料目安(一般参加): 20,000円 ~ 40,000円 / 名(5名様より)

標準カリキュラム

  1. なぜ今、「人的資本経営」なのか?
    • 投資家や求職者は「財務情報」より「非財務情報(人)」を見ている
  2. 経営戦略と人材戦略の連動(人材ポートフォリオの設計)
    • 経営課題を解決するために必要な「スキル・人材像」の定義
    • ロジックモデルを用いた戦略マップの作成ワーク
  3. 中小企業が重視すべき指標(KPI)とモニタリング
    • 自社で測定可能なKPIの選定(ダイバーシティ、育成、流動性など)
    • エンゲージメントスコア(社員の熱意)の測り方
  4. 社員のエンゲージメントを高める施策
    • 時代が求める「リスキリング(学び直し)」と「ウェルビーイング(幸福)」
    • 「やらされ仕事」を「やりがい」に変える自律的なキャリア支援
  5. 「選ばれる会社」になるための開示・発信戦略
    • 採用サイトに載せるべき「人的資本ストーリー」の作成
    • 統合報告書や会社案内への落とし込み