企業不祥事における「クライシス・マネジメント」と広報対応
謝罪会見で会社を終わらせてはいけない。 SNS炎上や不祥事発覚時、傷口を広げないための「初動」と「メディア対応」の鉄則。
講座の背景と目的
現代において、不祥事そのもの以上に企業の命運を分けるのが「その後の対応(クライシス・マネジメント)」です。 「隠す」「逃げる」「開き直る」といった誤った対応は、SNSで瞬時に拡散され、企業の社会的信用を回復不可能なレベルまで失墜させます。
本講座では、万が一の危機発生時に、経営陣がいかに冷静に指揮を執り、被害を最小限に抑えるか。情報の開示から謝罪会見、そしてSNS炎上への対抗策まで、実践的なシミュレーションを通じて「有事の振る舞い」を体得します。
本講座の3つの特徴
1. 【初動の鉄則】「最初の24時間」が生死を分ける
不祥事対応の失敗の多くは、初動の遅れと判断ミスにあります。「まだ確証がないから公表しない」という判断が、なぜ致命的な「隠蔽」と受け取られるのか。過去の事例を分析し、「隠さない・嘘をつかない・後回しにしない」という危機管理の絶対原則を学びます。
2. 【模擬謝罪会見】プロの目線で「模擬記者会見」を実施
想定される厳しい質問に対し、経営トップはどう答えるべきか。実際の記者会見を想定したロールプレイングを行います。回答の内容(ロジック)はもちろん、視線、表情、服装、お辞儀の角度といった「非言語コミュニケーション」が与える印象の重要性を体感します。
3. 【デジタルタトゥー対策】SNS炎上のメカニズムと鎮火
ネット上の「炎上」は、初期消火を誤ると燃料を投下することになります。炎上の予兆をどう検知するか、公式アカウントはどう発信すべきか、そして社員によるSNS利用リスクをどう管理するか。デジタル時代特有のリスクマネジメントを習得します。
受講後の成果(学習目標)
- 冷静な指揮: パニックにならず、事実確認から公表までの正しい手順(クライシス・コミュニケーション)を実行できる。
- 対話力の向上: 厳しい追及に対しても、誠実さと責任感を持って対応し、ステークホルダー(顧客・取引先・銀行)からの信頼流出を最小限に留める。
- 防衛体制: 平時からSNS監視や広報ルートを整備し、リスクの早期発見・早期解決が可能になる。
開催概要
- 対象者: 経営者、役員、広報責任者、リスク管理室長、各拠点長
- 標準学習時間: 4時間~6時間(模擬会見ワークショップを含む)
- 参考価格:
- 受講料目安: 40,000円~ / 名 5名以上
標準カリキュラム
- リスクマネジメント(予防)とクライシスマネジメント(事後対応)
- なぜ、誠実だったはずの企業がバッシングされるのか
- 危機発生時の組織心理(正常性バイアス)の罠
- 不祥事発覚時の初動フロー
- 緊急対策本部の立ち上げと情報集約
- 3つの基本動作:Facts(事実確認)・Action(原因究明/再発防止)・Communicate(情報開示)
- 【演習】緊急記者会見シミュレーション
- 想定シナリオに基づく模擬会見の実践
- 記者役(講師)からの厳しい質問への対応とフィードバック
- NGワードと推奨される表現
- SNS炎上時の対応とNG行動
- 炎上が拡大するプロセスと「燃料投下」の事例
- 公式サイト・SNSでの謝罪文掲載のタイミングと作法
- 信頼回復に向けたロードマップ
- 処分・再発防止策の策定と実行
- 失った信頼を取り戻すための継続的なコミュニケーション