失敗しない「事業承継」と後継者育成のロードマップ

「誰に」「いつ」「何を」譲りますか? 10年後も会社が輝くために。「親子」で学び、未来の設計図を描く承継のロードマップ。

講座の背景と目的

「うちはまだ元気だから大丈夫」「息子にはまだ早い」。そう思って先送りにしていませんか? 事業承継は、単なる「株式(相続)」の移転手続きではありません。「経営権(実権)」と「創業の精神」を次世代へ引き継ぎ、後継者が新たな時代で勝つための「準備期間(助走)」です。

本講座では、親族内承継から従業員承継、M&A(第三者承継)まで、あらゆる選択肢を視野に入れ、現経営者が元気なうちに準備すべき「承継計画(ロードマップ)」を策定します。親子だからこそ言えない「お金」「権限」「引退時期」の確執や心理的ハードルを乗り越え、円滑なバトンタッチを支援します。

本講座の3つの特徴

1. 【見える化】頭の中のプランを「年表」にする

「いつか譲る」という漠然とした考えを、5年〜10年のタイムライン(ロードマップ)に落とし込みます。「現社長が会長になる時期」「後継者が専務になる時期」「株式を移転する時期」などを可視化することで、今日やるべきことが明確になります。

2. 【後継者育成】「守・破・離」のステップ

ただ役職を与えるだけでは、後継者は育ちませんし、古参社員もついてきません。

  1. : 創業の精神と既存事業を徹底的に学ぶ時期
  2. : 新規事業や改革に挑戦し、小さな実績を作る時期
  3. : 独自の経営スタイルを確立する時期 この「守破離」のプロセスに基づき、後継者が「経営者の覚悟」を身につけるための育成計画を設計します。

3. 【対話促進】親子間の「タブー」を解消する

事業承継が進まない最大の原因は、親子間のコミュニケーション不足です。普段は話しにくい「相続財産の分配」「個人保証の扱い」「古参幹部の処遇」といったデリケートな問題について、第三者(講師)の視点を交えながら、建設的に対話するきっかけを作ります。

受講後の成果(学習目標)

  • 方向性の決定: 自社に最適な承継パターン(親族・従業員・M&A)と、Xデー(交代時期)が明確になる。
  • 資産の棚卸し: 決算書には載らない「知的資産(人脈・ノウハウ・信用)」を整理し、引き継ぐ準備ができる。
  • リスク回避: お家騒動や分散株式による経営の混乱など、承継時に起こりうるトラブルを未然に防ぐ知識が身につく。
  • 計画書策定: 銀行や税理士と具体的に相談するための「事業承継計画書(ドラフト)」が完成する。

開催概要

  • 対象者:
    • 事業承継を検討し始めた経営者(60代〜)
    • 事業を引き継ぐ予定の後継者・後継候補者(30代〜50代)
    • 親族外承継(役員昇格)を考えている経営者
    • ※可能な限り、現社長と後継者の「ペア受講」を強く推奨します。
  • 学習時間: 6時間(1日コース)
  • 参考価格:
    • 受講料目安: 30,000円 ~ / 名(ペア割引あり)6名様から

標準カリキュラム

  1. 事業承継の現状と「失敗事例」に学ぶ
    • 黒字廃業が増えている理由
    • 「準備不足」が招く親子喧嘩と組織崩壊のケーススタディ
  2. 会社の「磨き上げ」と資産の整理
    • 借入金、株式、個人保証…「負の遺産」をどうするか
    • 見えない強み「知的資産(ノウハウ・人脈)」の棚卸しワーク
  3. 後継者育成のステップ(守破離のマネジメント)
    • 後継者に必要な3つの能力(実務力・統率力・人間力)
    • 失敗させる経験(修羅場)を意図的に作る
    • 経営理念(DNA)の継承とアップデート
  4. 相続・税務・法務の基礎知識
    • 遺言書の種類と遺留分のリスク
    • 事業承継税制の概要とメリット・デメリット
    • 専門家(税理士・弁護士)へ相談する前の整理ポイント
  5. 「事業承継計画書(ロードマップ)」の策定ワーク
    • 10年カレンダーへの書き込み
    • 現社長の「引き際」と後継者の「覚悟」のすり合わせ