相手の本音を聞き出す「傾聴力」と信頼関係構築スキル
「話す」が銀なら、「聞く」は金。 ただ黙っているだけではありません。相手が勝手に話し出し、深い信頼関係を築く「プロの傾聴」テクニック。
講座の背景と目的
ビジネスにおいて「説明がうまい人」よりも「聞き上手な人」の方が成果を出すことは、多くの調査で実証されています。しかし、多くの人は「自分が次に何を話すか」ばかりを考え、相手の話を本当の意味で聞いていません。
本講座は、コミュニケーションの基本にして奥義である「傾聴(アクティブ・リスニング)」を習得するトレーニングです。あいづち、繰り返し(バックトラッキング)、要約といった技術を駆使し、相手に「わかってもらえた」という深い安心感(ラポール)を与え、顧客の隠れたニーズや部下の本音を引き出す力を養います。
本講座の3つの特徴
1. 【3つのきく】Hear, Listen, Askの違い
「きく」には段階があります。単に耳に入れる「聞く(Hear)」、注意深く耳を傾ける「聴く(Listen)」、そして問いかけて深める「訊く(Ask)」。この3つを明確に区別し、相手の感情や背景にある意図までを汲み取る、プロフェッショナルの姿勢を身につけます。
2. 【ノンバーバル】「全身」で聴く技術
コミュニケーションの9割は言葉以外(非言語)で決まると言われます(メラビアンの法則)。腕組みを解く、相手にヘソを向ける、視線の合わせ方、声のトーン。言葉以外の態度で「あなたに関心があります」というメッセージを伝え、相手の話しやすさを最大化します。
3. 【沈黙の活用】沈黙は「思考の時間」
会話が途切れると焦って喋り出していませんか? 会話における沈黙は、相手が自分の内面と向き合い、深い思考を巡らせている重要な時間です。「沈黙を恐れない忍耐力」を養い、相手から決定的な言葉が出てくるのを待つ技術を学びます。
受講後の成果(学習目標)
- 潜在ニーズの発掘: 顧客自身も気づいていない本当の悩みや要望を引き出し、的確な提案につなげることができる。
- 信頼関係の構築: 初対面の相手や心を閉ざした部下とも、短時間で「この人なら話してもいい」という信頼関係(ラポール)を築ける。
- ミスの防止: 「言ったつもり」「聞いたつもり」のズレをなくし、業務上の誤解やトラブルを未然に防ぐ。
開催概要
- 対象者: 営業職、チームリーダー、販売員、相談業務担当者
- 標準学習時間: 6時間
- 参考価格:
- 受講料目安: 20,000円~ / 名(6名以上)
標準カリキュラム
- なぜ人は話を聴いてくれる人を好きになるのか
- 人間の根源的欲求「自己重要感」と承認
- 「話し上手」より「聞き上手」が信頼される心理的メカニズム
- 傾聴の妨げになる「4つの壁」
- 自分の価値観でジャッジする「判断」
- すぐに解決策を言いたくなる「助言」
- 話を奪う「すり替え」と「詮索」
- 積極的傾聴(アクティブ・リスニング)の技法
- 相手と波長を合わせる「ペーシング(ミラーリング)」
- 相手の言葉を繰り返す「バックトラッキング(オウム返し)」
- 話の要点を整理して返す「要約」
- 【演習】傾聴トレーニング
- ペアワークによる「聴く」実践
- 話し手役による「話しやすさ」のフィードバック
- 質問力を組み合わせて深掘りする
- クローズド・クエスチョンとオープン・クエスチョンの使い分け
- 話を具体化・拡大する質問テクニック