社員の主体性を引き出す「エンゲージメント経営」入門

「やらされ仕事」を「やりたい仕事」へ。 給与だけでは人は動かない。社員の熱意(エンゲージメント)を数値化し、向上させる科学的アプローチ。

講座の背景と目的

「社員に覇気がない」「言われたことしかやらない」。そう嘆く前に、経営側が「やる気を削ぐ要因」を作っていませんか? 近年、企業の成長指標として「従業員エンゲージメント(会社への貢献意欲)」が注目されています。これは単なる「満足度(居心地の良さ)」とは異なり、社員が自発的に会社に貢献したいと願う「熱意」のことです。

本講座では、給与や待遇といった「外発的動機」だけでは動かない現代の社員に対し、仕事そのものの意味や成長の実感といった「内発的動機」に着火させ、主体的(自走する)組織を作るためのマネジメント手法を習得します。

本講座の3つの特徴

1. 【数値化】「やる気」を科学する指標(eNPS)

「最近、雰囲気が良い/悪い」といった感覚的な管理を卒業します。「eNPS(Employee Net Promoter Score)」などの指標を用い、目に見えないエンゲージメントを数値化する方法を学びます。健康診断のように組織の状態を定点観測し、施策の効果を検証できるようにします。

2. 【意味付け】ジョブ・クラフティング

「レンガを積んでいるのか、大聖堂を作っているのか」。有名な寓話にある通り、仕事の「意味」の捉え方一つでパフォーマンスは変わります。日々のルーチンワークを「誰かの役に立つ価値ある仕事」として再定義(ジョブ・クラフティング)するワークを通じ、社員の内発的動機を引き出します。

3. 【対話】「1on1」の正しい運用

エンゲージメント向上の鍵は、上司と部下の信頼関係です。業務進捗の確認だけで終わる面談ではなく、部下のキャリアや価値観に寄り添い、成長を支援するための「1on1ミーティング」の型と、本音を引き出す傾聴スキルを実践します。

受講後の成果(学習目標)

  • 概念理解: 「従業員満足度(ES)」と「エンゲージメント」の決定的な違いを理解し、ぬるま湯ではない「強い組織」の定義ができる。
  • 動機付け: 金銭的報酬に頼らず、承認や成長機会の提供によって社員のモチベーションを高めることができる。
  • 関係構築: 1on1ミーティングを通じて部下の強みや価値観を把握し、個々の特性に合ったマネジメントができる。

開催概要

  • 対象者:
    • 経営者、人事責任者
    • 部下のマネジメントに悩む現場リーダー、管理職
    • 「社員が受け身で困っている」と感じている企業
  • 学習時間: 4時間~6時間(半日~1日コース)
  • 参考価格:
    • 受講料目安(一般参加): 25,000円 ~ / 名(6名様以上)

標準カリキュラム

  1. なぜ今「エンゲージメント」が重要なのか
    • 生産性・離職率・顧客満足度との相関データ
    • 従業員満足度(ES)だけを高めると「ぶら下がり社員」が増える罠
  2. モチベーションの源泉を知る
    • 金銭的報酬の限界(ハーズバーグの二要因理論)
    • 非金銭的報酬(承認・成長・繋がり・理念)の重要性
  3. 社員の「強み」にフォーカスしたマネジメント
    • 弱み克服より強み伸長がエンゲージメントを高める
    • メンバーの強みを発見する相互インタビュー
  4. 【ワーク】仕事の「意味」を再定義するジョブ・クラフティング
    • 自分の仕事が「誰を笑顔にしているか」を想像する
    • 「やらされ仕事(Have to)」を「やりたい仕事(Want to)」へ書き換える
  5. エンゲージメントを高める対話の技術(1on1)
    • 信頼残高を貯めるコミュニケーション
    • 部下の「Will(やりたいこと)」を引き出す質問力