組織の実行力を高める「バランス・スコアカード(BSC)」導入研修
良い戦略があっても、実行されなければ意味がない。 「絵に描いた餅」を卒業する。経営目標を「現場の毎日の行動」に変えるためのフレームワーク。
講座の背景と目的
立派な「中期経営計画」を作ったものの、現場では誰もそれを意識していない。棚の奥で埃を被っている…。 多くの企業が陥るこの現象の原因は、戦略が「現場の社員が今日何をすればいいか」というレベルまで翻訳されていないからです。
本講座では、世界中の企業で採用されている「バランス・スコアカード(BSC)」の手法を用い、経営戦略を「財務・顧客・業務プロセス・学習と成長」の4つの視点で整理します。「風が吹けば桶屋が儲かる」のような戦略の因果関係(ストーリー)を可視化し、全社員が納得して動けるアクションプランとKPI(重要業績評価指標)を策定します。
本講座の3つの特徴
1. 【4つの視点】財務以外の指標を持つ
「売上を上げろ」と叫ぶだけでは現場は疲弊します。BSCでは、最終的な**「財務」の目標を達成するために、顧客にどう評価されるべきか「顧客」、そのためにどんな業務が必要か「業務プロセス」、それを支える人材をどう育てるか「学習と成長」**という4つの視点のバランスを整え、持続可能な成長シナリオを描きます。
2. 【戦略マップ】因果関係の可視化
戦略とは、バラバラな施策の寄せ集めではありません。「人材が育てば(学習)→業務スピードが上がり(プロセス)→顧客満足度が高まり(顧客)→売上が上がる(財務)」という因果関係を、1枚の図(戦略マップ)に落とし込みます。これにより、社員は「自分の仕事が会社の利益にどう繋がっているか」を直感的に理解できます。
3. 【KPI設定】スローガンを数値にする
「顧客満足の向上」や「営業力の強化」といった曖昧なスローガンを禁止します。それらが達成された状態をどう計測するか、具体的な数値目標(KPI)を設定します。特に、結果指標(遅行指標)だけでなく、行動を変えるための先行指標の設定技術を学びます。
受講後の成果(学習目標)
- 戦略の浸透: 経営ビジョンと現場の日々の業務(To Do)のつながりを論理的に説明できるようになり、組織の一体感が高まる。
- 全体最適: 部門ごとの戦略マップを作成し共有することで、部門間の壁(サイロ化)を取り払い、全体最適の視点で連携できるようになる。
- 進捗管理: 適切なKPI(先行指標と遅行指標)を設定し、PDCAサイクルを確実に回すためのモニタリング体制が整う。
開催概要
- 対象者:
- 経営企画室、部門長、マネージャークラス
- 部門間の連携が悪く、組織がバラバラだと感じている企業
- 評価制度(MBOなど)が形骸化し、上手く機能していない企業
- 学習時間: 6時間 ~ 7時間(ワークショップ中心)
- 参考価格:
- 受講料目安(一般参加): 30,000円 ~ 50,000円 / 名(6名様から)
標準カリキュラム
- なぜ戦略は実行されないのか?
- 戦略実行を阻む「4つの壁(ビジョン・人・マネジメント・資源)」
- 「財務指標」だけを見て運転することの危険性
- BSCの「4つの視点」とは
- 【財務の視点】株主・銀行にどう見られたいか
- 【顧客の視点】顧客にどう見られたいか
- 【業務プロセスの視点】どの業務プロセスで秀でるべきか
- 【学習と成長の視点】変化し改善する能力をどう維持するか
- 戦略の因果関係を描く「戦略マップ」作成ワーク
- 自社の戦略ストーリーを1枚の図にする
- 「風が吹けば桶屋が儲かる」ロジックの検証
- 成功の鍵を握る「KPI(重要業績評価指標)」の設定技術
- 結果指標(Lag)と先行指標(Lead)のバランス
- 測定不可能なものを測定可能にするテクニック
- 戦略を行動計画(アクションプラン)に落とし込む
- 誰が、いつまでに、何をやるか
- 予算(リソース)の配分
- 全社展開と運用のポイント
- 個人目標への落とし込み
- 形骸化させないための月次モニタリング会議