経営者視点を養う「戦略的財務・原価管理」マスター

「数字は経理に任せている」では、会社は守れない。 簿記の知識は不要。経営判断に必要な“活きた数字”を読み解き、社長と対等に話せる幹部を育成します。

講座の背景と目的

「売上は上がったのに、なぜ金がないのか?」「この設備投資は本当に回収できるのか?」 経営幹部にとって必要な能力は、細かい仕訳を切る「簿記の知識」ではありません。決算書(B/S・P/L)から会社の健康状態を瞬時に読み取り、次の手を打つための「分析力」と「判断力」です。

本講座では、財務三表の構造を直感的に理解し、損益分岐点分析やキャッシュフローの視点を持って、自部門の数字に責任を持てるリーダーを育てます。「数字は苦手」という営業・技術出身の幹部にこそ受けていただきたい、経営の共通言語を学ぶプログラムです。

本講座の3つの特徴

1. 【脱・簿記】「ブロック図」で直感的に掴む

借方・貸方といった簿記用語や、細かい勘定科目の暗記は一切行いません。会社のお金の流れをシンプルな「ブロック図(図形)」に置き換えて解説します。ビジュアルで捉えることで、B/S(資産の状態)とP/L(稼ぐ力)がどのようにつながっているかが、パズルのように理解できます。

2. 【意思決定】「値引き」の怖さを知る

「競合に勝つために10%値引きしよう」。現場でよくあるこの判断が、経営にどれほどのダメージを与えるか計算できますか? 損益分岐点分析(CVP)を用い、「10%の値引きを取り戻すには、販売数を何%増やさなければならないか?」といったシミュレーションを行い、勘と度胸に頼らない論理的な意思決定力を養います。

3. 【キャッシュ重視】黒字倒産のメカニズム

「利益(Profit)」と「現金(Cash)」は別物です。「売上は立っているのに会社が潰れる(黒字倒産)」メカニズムを解説し、在庫の圧縮や売掛金の早期回収がなぜ重要なのか、現場レベルでのキャッシュフロー経営の要諦を学びます。

受講後の成果(学習目標)

  • 財務リテラシー: 貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)がつながって見えるようになり、自社の財務体質(安全性・収益性)を説明できる。
  • 利益感覚: 「売上」だけでなく「粗利」と「固定費」を意識し、あといくら売れば黒字になるか(損益分岐点)を即答できる。
  • 共通言語化: 経営会議において、社長と同じ視座・用語で議論ができるようになり、組織の意思決定スピードが上がる。

開催概要

  • 対象者:
    • 経営幹部、取締役、部門長、拠点長
    • 次期社長候補(後継者)
    • 営業・技術出身で「数字(会計)は苦手」という管理職
  • 学習時間: 6時間 ~ 7時間(講義+演習)
  • 参考価格:
    • 受講料目安(一般参加): 25,000円 ~ 40,000円 / 名(6名様以上)

標準カリキュラム

  1. 経営者が見ている景色(財務三表の全体像)
    • なぜ、優秀な営業部長がダメな経営者になるのか
    • 会計には「制度会計(税務署用)」と「管理会計(意思決定用)」がある
  2. 会社の安全性を見抜く「B/S(貸借対照表)」の読み方
    • 資産・負債・純資産を「ブロックパズル」で図解する
    • 自己資本比率と流動比率(倒産しない会社の条件)
  3. 利益の質を見抜く「P/L(損益計算書)」の読み方
    • 5つの利益(売上総利益~当期純利益)の意味
    • 固定費と変動費を分ける(変動損益計算書への組み替え)
  4. 現場の意思決定に使う「損益分岐点分析(CVP)」
    • 損益分岐点売上高の計算式
    • 【演習】「値上げ」と「客数増」、どちらが利益に効くか?
  5. 黒字倒産はなぜ起きる?「キャッシュフロー」の仕組み
    • 「勘定合って銭足らず」の原因
    • キャッシュフロー計算書の読み方(営業・投資・財務CF)
  6. 【演習】自社の決算書を使った経営分析ワーク
    • 実際の決算書(またはモデル企業の決算書)を読み解く
    • 経営課題の抽出と改善プランの発表