会社を潰さないための「キャッシュフロー経営」と資金繰り

「勘定合って銭足らず」を防ぐ。 黒字倒産を回避し、経営者が「枕を高くして眠る」ための、実践的資金繰り管理術。

講座の背景と目的

「利益は出ているはずなのに、なぜか手元にお金がない」「毎月末、通帳を見るのが怖い」。 経営者にとって最大の恐怖である「資金ショート」は、赤字だから起きるわけではありません。黒字であっても、売掛金の回収遅れや過剰在庫によって、会社はあっけなく倒産します(黒字倒産)。

本講座は、簿記の細かい知識ではなく、経営者として知っておくべき「お金の流れ(キャッシュフロー)」の掴み方を学びます。損益計算書(P/L)上の利益と手元の現金がズレる仕組みを理解し、精度の高い「資金繰り表」を作成・運用することで、半年先の危機を予知し、先手を打てる盤石な財務体質を作ります。

本講座の3つの特徴

1. 【ズレの理解】売掛金と在庫の「魔力」

「売上=入金」ではありません。 「商品は売れたが、入金は3ヶ月後(売掛金)」「支払いは来月(買掛金)」「倉庫に眠る在庫(棚卸資産)」など、利益とキャッシュのタイムラグがなぜ発生するのか、そのメカニズムを解説します。P/L(損益)脳から、C/F(キャッシュ)脳への転換を図ります。

2. 【日繰り表】銀行が安心する「資金繰り表」

税理士任せの試算表(過去の結果)では、未来の資金繰りは分かりません。 「日繰り(直近の動き)」と「月繰り(中長期の予測)」の2種類の資金繰り表の作り方を伝授します。銀行融資の審査においても、この資金繰り表の有無と精度が「貸せる・貸せない」の分かれ目となります。

3. 【CCC短縮】お金を「早く回す」技術

キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)とは、お金を払ってから、回収するまでの期間のことです。 「回収サイトを短くする」「支払サイトを長くする」「在庫回転率を上げる」といった具体的な交渉・改善策を練り、外部から借金をせずに手元資金を増やす手法を学びます。

受講後の成果(学習目標)

  • 未来予測: 自社の資金繰り状況を正確に把握し、「いつ、いくら足りなくなるか」を3〜6ヶ月先まで予測できるようになる。
  • リスク回避: 「どんぶり勘定」を卒業し、根拠のある数値管理を行うことで、黒字倒産のリスクを限りなくゼロに近づける。
  • 銀行交渉: 銀行員が納得する資金計画書を作成できるようになり、融資交渉を有利に進めることができる。

開催概要

  • 対象者:
    • 中小企業経営者、後継者、CFO(財務責任者)
    • 「売上は上がっているのに資金繰りが苦しい」と感じている方
    • 税理士任せで、自社の財務状況を把握していない経営者
  • 学習時間: 6時間(1日コース)
  • 参考価格:
    • 受講料目安(一般参加): 40,000円 ~ / 名(6名様から)

標準カリキュラム

  1. 利益とキャッシュは別物(黒字倒産のメカニズム)
    • 会社は赤字でも潰れないが、現金がなくなれば潰れる
    • 損益計算書(P/L)だけを見ていてはいけない理由
  2. 誰でも作れる「資金繰り表」の基本フォーマット
    • 「経常収支」「財務収支」「投資収支」の区分け
    • エクセルで管理する「日繰り表」と「月繰り表」の実践
  3. 運転資金の計算式と借入のタイミング
    • 自社に必要な「運転資金」はいくらか?(売上債権+棚卸資産-仕入債務)
    • 銀行が「貸したい」と思うタイミング、「貸したくない」タイミング
  4. キャッシュを増やす3つの方法(回収・支払・在庫)
    • CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)の短縮シミュレーション
    • 不良在庫の現金化と、未回収金の督促ルール
  5. 銀行が貸したくなる資金計画
    • 銀行員が見ているポイント(返済能力と使途)
    • リスケ(返済猶予)が必要になった時の対応策