現場リーダーのための「契約書」の読み方・チェックポイント
ハンコを押すその前に。 「なんとなく」で契約していませんか? トラブルを未然に防ぎ、会社を守るための契約書リテラシー。
講座の背景と目的
法務部がない、あるいは少人数の中小企業では、営業担当者や現場のプロジェクトリーダーが契約書の確認を任されることも少なくありません。しかし、「難しい言葉ばかりで読む気がしない」「相手の雛形だから大丈夫だろう」と安易に捺印し、後になって不利な条件(法外な損害賠償や、一方的な契約解除)に苦しむケースが後を絶ちません。
本講座は、法律の専門家を養成するものではありません。ノンローヤー(非法律家)である現場リーダーが、日常よく扱う契約書(NDA、業務委託、売買)の「どこを見るべきか」という急所を学び、地雷を踏まないための防衛スキルを身につけます。
本講座の3つの特徴
1. 【危険条項の発見】絶対に見逃せない「地雷」
契約書には、自社にとって圧倒的に不利な条項が紛れ込んでいることがあります。「損害賠償額が無制限になっている」「納品後も著作権が相手にある」「理由なく一方的に解除できる」など、サインしてはいけない「地雷条項(危険条項)」の具体的な見つけ方を徹底解説します。
2. 【修正スキルの習得】「赤入れ」の作法
不利な条項を見つけた時、どう相手に伝えますか? 「ここを直してください」と口頭で伝えるのではなく、Wordの変更履歴機能などを使って修正案(カウンター案)を提示する具体的な方法と、相手を不快にさせずに条件を通すためのコメントの書き方を学びます。
3. 【コストと実務】印紙税と電子契約
「この契約書にはいくらの収入印紙が必要か?」という実務知識に加え、近年普及が進む「電子契約」のメリット(印紙代削減、スピードアップ)と法的効力についても触れ、業務効率化とコンプライアンスの両立を目指します。
受講後の成果(学習目標)
- リスク判断: 契約書の条文を読み解き、「このまま契約して良いか」「専門家に相談すべきか」の判断ができる。
- 交渉力: 取引先から提示された契約書の不備を指摘し、自社を守るための修正交渉ができる。
- 自己防衛: 口約束(口頭契約)の危うさを理解し、重要な合意事項を必ず書面に残す習慣が身につく。
開催概要
- 対象者: 営業リーダー、総務担当、プロジェクトマネージャー、現場責任者
- 標準学習時間: 4時間(演習ワークショップ含む)
- 参考価格:
- 受講料目安: 20,000円~ / 名 6名様から
標準カリキュラム
- 契約とは何か
- 「契約書なし(口約束)」でも契約は成立するか?
- 契約書を作る3つの目的(紛争防止、証拠、取引条件の明確化)
- 契約書の基本構造とチェックポイント
- タイトル、前文、甲乙の定義
- 裁判管轄(トラブル時はどこの裁判所で行うか)
- 収入印紙のルールと電子契約の活用
- 【ケーススタディ】日常業務で扱う契約書の注意点
- 秘密保持契約(NDA): 秘密の範囲と期間
- 業務委託契約: 「請負」と「準委任」の違いと責任範囲
- 売買契約: 検収条件と危険負担(所有権の移転時期)
- 損害賠償条項とリスクヘッジ
- 賠償額の上限設定(「契約金額を上限とする」など)
- 責任を負わない免責事由の確認
- 【演習】契約書の不備を見つけるワーク
- 意図的に不利な条項を入れたサンプル契約書のチェック
- 修正案の作成体験