言いにくいことを上手く伝える「アサーティブ・マネジメント」
パワハラを恐れて、甘くなっていませんか? 言うべきことを率直に伝え、部下と信頼を築く。攻撃的でも受身でもない、第3の指導法。
講座の背景と目的
「厳しく注意して、パワハラだと言われたらどうしよう」。そう恐れるあまり、部下のミスを見逃したり、遠回しな言い方で真意が伝わらなかったりする「弱腰上司」が増えています。しかし、必要な指導をしないことは、部下の成長を奪うことと同義です。
本講座では、相手を尊重しつつ、自分の意見や要求も誠実に伝える「アサーティブ(Assertive)」なコミュニケーション技術を学びます。感情的に怒鳴る(アグレッシブ)のでもなく、言いたいことを飲み込む(ノン・アサーティブ)のでもない、対等な関係を築くための指導スキルです。
本講座の3つの特徴
1. 【マインドセット】指導する「権利」の再確認
アサーションの基本は「自他尊重」です。上司には「業務の改善を要求する権利」があり、部下には「意見を言う権利」があります。遠慮や忖度ではなく、互いの権利を尊重した上で、プロとして言うべきことを言うスタンスを確立します。
2. 【I(アイ)メッセージ】主語を「私」に変える
「君は(You)なんでいつも遅れるんだ」と言うと、相手は責められたと感じて防衛的になります。「君が遅れると、(私は)心配になるし、チームが困るんだ」と、主語を「私(I)」に変えて影響を伝えることで、相手の反発を招かずに問題行動を自覚させます。
3. 【DESC法】言いにくいことを伝える「型」
感情論ではなく、客観的な事実に基づいて改善を要求するためのフレームワーク「DESC法」を習得します。
- Describe(事実を描写する)
- Express(気持ち・意見を表現する)
- Specify(解決策を提案する)
- Choose(結果を選択する) この手順を踏むことで、誰でも論理的かつ冷静にフィードバックが可能になります。
受講後の成果(学習目標)
- 指導力の回復: 「パワハラと言われるのが怖い」という不安を払拭し、自信を持って部下の行動変容を促すことができる。
- 関係性の向上: 一方的な命令ではなく、対話を通じて合意形成を図るため、部下との間に「言いたいことが言える」信頼関係が生まれる。
- ストレス低減: 言うべきことを溜め込まずに適切に表現できるようになるため、管理職自身の精神的ストレスが減る。
開催概要
- 対象者: 管理職、チームリーダー、後輩指導を行う中堅社員
- 標準学習時間: 4時間~6時間(ロールプレイング中心)
- 参考価格:
- 受講料目安: 25,000円~ / 名(5名様から)
標準カリキュラム
- アサーティブな上司とは
- 3つのタイプ(ドラえもんで例えると?):ジャイアン(攻撃的)、のび太(受身的)、しずかちゃん(アサーティブ)
- なぜ今、アサーティブな指導が必要なのか
- 自分のコミュニケーションタイプ診断
- チェックシートによる自己分析
- 自分が陥りやすい「非主張的」または「攻撃的」なパターンを知る
- 言いにくいことを伝える技術(DESC法)
- 【事実】人格ではなく「行動」にフォーカスする
- 【提案】具体的で実行可能な対案を示す
- 【選択】Yesの場合、Noの場合の選択肢を用意する
- 【演習】ケーススタディ実践
- ケース1:勤務態度が悪く、反抗的な部下への指導
- ケース2:仕事を抱え込んでパンクしそうな部下への介入
- 反論された時の対応と合意形成
- 相手の言い分を聴きつつ、論点をずらさない「壊れたレコード」技法