部門の利益が見える!「部門別採算制度(管理会計)」導入
「どの事業が稼ぎ頭で、どこが足を引っ張っているのか?」 ドンブリ勘定を卒業する。アメーバ経営のように、現場が自ら「自分たちの利益」を追いかける自律型組織へ。
講座の背景と目的
「会社全体では黒字だが、どの商品が儲かっているのか分からない」「現場は『売上』しか見ておらず、『利益(コスト)』への意識が薄い」。 会社全体の決算書(財務会計)は税務署や銀行のためのものであり、現場の打ち手を決めるための地図にはなりません。
本講座では、部門ごと、商品ごと、顧客ごとの損益(PL)を作成する「管理会計」の導入を支援します。京セラのアメーバ経営のような部門別採算制度を簡易的に導入し、現場リーダーにPL責任(経営者意識)を持たせ、会社全体の利益を最大化する仕組みを作ります。
本講座の3つの特徴
1. 【目的】「財務会計」と「管理会計」の違い
「財務会計」は過去の成績表(税金計算用)ですが、「管理会計」は未来の羅針盤(意思決定用)です。 この違いを明確にし、なぜ現場にも会計知識が必要なのかを腹落ちさせます。法律に縛られない、自社にとってベストな集計ルール(セグメント区分)を設計します。
2. 【配賦】本社コストをどう負担させるか?
部門別PLを作る際、最大の壁となるのが「配賦(はいふ)」です。 家賃や本社の人件費などの「共通費」を、どの基準(売上比、人数比、面積比など)で各部門に負担させるか。公平感があり、かつ現場が納得するルールの作り方を学びます。
3. 【判断】撤退か、継続か(貢献利益)
「赤字部門はすぐに撤退すべきか?」 この問いに正しく答えるためには、「貢献利益(売上-変動費)」の理解が不可欠です。見かけの赤字に騙されず、固定費を回収している事業を見極め、正しい経営判断(撤退・注力)を下すための分析手法を習得します。
受講後の成果(学習目標)
- 可視化: どの部門・商品・顧客が真の利益を生み出しているかが一目瞭然となり、資源配分の最適化ができる。
- 意識変革: 現場リーダーが「売上」だけでなく「経費」と「利益」を意識するようになり、無駄なコスト削減や粗利改善が自律的に進む。
- 意思決定: 「なんとなく」ではなく、数字に基づいた撤退基準や投資基準を持つことができる。
開催概要
- 対象者:
- 経営企画室、経理責任者
- 事業部長、支店長、エリアマネージャー
- 事業が多角化し、全体の損益が見えにくくなっている企業の経営者
- 学習時間: 6時間(1日コース)
- 参考価格:
- 受講料目安(一般参加): 30,000円 ~ / 名(6名様から)
標準カリキュラム
- 財務会計(税務署用)と管理会計(経営用)の違い
- 過去会計と未来会計
- 現場に必要なのは「正確さ」より「スピード」
- 部門別損益計算書の作り方
- どこまで細分化するか(部門別、製品別、顧客別)
- 変動費と固定費の分解(固変分解)
- 共通費の配賦(割り振り)ルール設計
- 納得感のある「配賦基準」の決め方
- 配賦計算のシミュレーション
- 【演習】赤字部門は撤退すべきか?(貢献利益分析)
- 限界利益と貢献利益の計算
- 数字のトリックを見抜くケーススタディ
- 現場に数字を意識させる会議運営
- 月次決算を翌月5日までに締める体制づくり
- 数字を「詰められる場」ではなく「作戦会議」にする方法